発音を日本人の先生(Facilitator)より学ぶ

発音を完璧に勉強しようと思ったとき一般的な考えとしてアメリカ人から直接習った方が一番自然で正当性があると考えるのが常識です。

しかし、これには大きな誤解があることに気付く人は僅かです。そこでハミングバード教室での長年の経験からこの誤解を解く要素をご紹介しました。

現状

  1. 日本からアメリカに移住して来て10年以上も経つのに発音は全く日本人としか思えない人が大半でアメリカ人と同等になったと思える人は皆無に等しい。
  2. 8歳から10歳位以下の子供であれば、最初はそれなりに心配はあっても何とか10年もすれば英語がアメリカ人と同じようになる。それ以上の10代で来た若者は英語は何とか使えるようになるが発音に関しては相当おかしい。要するに母国語から脱皮できない。
  3. もう大人になって来た人には例えアメリカ人と一緒に英語で10年も生活したとしても発音はあまり上達していない。発音は克服できないものと理解している。
  4. 発音は気に掛かるのでいろいろ試してみたが到底自分の一生では無理だと判断し諦めている。
  5. ここでは10年と言っているが例えそれを30年にしても発音にはあまり改善は見られない。

アメリカ人の英語の先生から生徒を見た視点

  1. 英語は教えればある程度まで上手にはなるが特に発音は難しく、絶対に自分と同じようになれるとは思えない。
  2. 発音を教えてみたが日本人はカタカナの音に害されてどうしても正確にはならない。なんでこんな易しいことが出来ないのか解らない。
  3. 発音が悪いのはその生徒の個性であるから仕方が無い。どんなに教えても生徒が習得できない分野もある。自分より上手になるチャンスは皆無で、ある程度できれば”Very Good!”と言うしかない。

アメリカ人の先生の問題点

  1. 先生は最初から生徒が自分と同等の発音になれるとは夢にも思っていない。
  2. 生徒も最初から先生のようにはならないと思っているし、自分には日本語が出来るから英語は第二か国語であり、同等になる必要がないと思っている。
  3. 先生自身は正確に発音をできるが、自分がどうしてそれぞれの音を習ったかは理解していない。
  4. いろいろ試してみたが本当は発音は教えられないとは立場上、先生自身から生徒には言えない。

では、日本人の先生、Facilitator(教授法免許取得者)の場合

  1. ハミングバードで発音を習得し完璧になって先生になった経験者である。生きた実例を目の前にして生徒が日本人では不可能と思う先入観がない。最初から日本人でも発音習得は可能であるという所から始まる。
  2. 日本語で口や舌の動きを説明でき、詳細な所に目が届く。自分が習得した道であるから生徒のレベルに合わせながら段階的に教えられる。先生は自分の体験であり自身も持って進められる。
  3. 生徒は先生より発音も会話も上手になるチャンス有り。Facilitatorは発音のプロではあるが必ずしも英会話力がまだ堪能ではないかもしれない。発音の先生はネイティブでは教えられない発音を作り出す段階を教えている。
  4. 口の動き、強弱、スピード、正確な発音を作り出す第一段階ところは日本人のFacilitator、話し方、イントネーション、そして会話内容のところは英語をきれいな発音で話す第二段階をできる先生から習うのが効率が良い。

まとめ

英会話の要素を大きく分けると基礎能力と話し方と内容になります。基礎能力は発音とイントネーションに代表され、この基礎能力は技術であり必ずしも話し方と内容を知らなくても別に習えます。ハミングバードはそれを可能にした方式です。そして練習すれば短期間でもアメリカに育ったように単語や文章が言えるようになれます。発音とイントネーションに関しては日本人のFacilitator に習った方が効率も仕上がりも良いし、話し方に関してはある程度の体験と知識が必要となります。内容に関しては良く知らない話題では当然会話にはなりません。この辺りになると標準発音で話せる先生の方が役に立ちます。周りに英語を話す環境があり、自分の発音が完全になれば自然と英語全体のレベルが向上します。この方法が解れば日本人でも英語をアメリカに育った人並みに話せるようになることは夢ではありません。



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