ハミングバード英語学習談話

このセクションは色々と雑談形式に、トピックをに沿って載せているものです。特に開発者の考え、願望などを織り込んで愛用者、生徒さん、そして教師として貢献をしている人々へのメッセージでもあります。

Q. 英語発音がきれいになるといったいどんなメリットがあるのですか?

特にハミングバードでのメリットは以下の通りです。

記憶力が増す。正確な発音で憶えた単語などは忘れない。
体の感覚が英語を受け入れる。 英語の本などを読むと眠くなるのは体が拒否している現象。
英語が第2母国語になり得る。 
脳内で自分の口から出せるのと同じきれいな音声が展開するようになる。
英語学習が楽しくなり、長続きできるようになる。 言語学習の道は長い。
自分が進んで学習環境を作るようになる。
正しい英語の音声で話せると、文化も取り入れ易くなり、考えが自由になる。
英語にはその言語特有の音声、音色がある。(シュワ・ベースの音声)
英語を母国語とする人達と同じように話し、感情などを伝えることが出来るようになる。
子供が育った時と同じように大人になってもこの方法があれば練習によって段階的に可能になる。
結果的に口、舌、顎が英語式にきれいに動かなければ英語の音声は出てきません。

不思議なお話
長年(20年)ハミングバードのクラスを展開している中で不思議なことがありますが、その中でDVDビデオの教材を購入していない人の学習成果があまり良くない事です。 これは家に帰っても練習できないことが大きいのですが、それより生徒さんの取り組み方、先行投資が少ないためにクラス受けてもその中身を保てないのかもしれません。 何回ともなくビデオ教材が高価すぎるのでクラスだけを取りたいとの要望に応えてビデオ教材無しでクラスを行っていたことがあります。 ところがすべてこの手の生徒さんはある程度のレベル止まり、完璧になるまでと思って数十回クラスを取っても結果はすべて同じで、やはり最初からビデオ教材を購入し、家で練習できる人とは格差があり、教える側として全体的に見ても結果的に学習成果、投資効率がよくありません。 特に費やした時間を考えてみると初期投資のビデオ教材価格より数倍の損失になります。 これは教材をもっと売るために言っているのではなく真実の話です。 

ハミングバードは学問、音声学ではなく習い事
この方式は実際に発音が上手になるために作られたもので学問として構築されたのではありません。習得法として音の正確さと効率などを重視したものです。そのため口の動きをネイティブの200%ぐらいを初期目標とします。それが完全になって滑らかさ、スピード、自然なイントネーションに進めます。ネイティブさえもこのハミングバード方式で口の形、動きを調節すればもっときれいな発音になります。

英語学習方法の基礎的な考え
先生が生徒に教え、その生徒が先生になって、次の生徒に教え、3代とも同じレベルへ到達できる学習方法が本物であると思われます。ハミングバード方式ではそれが可能です。 これは当然のように見えますが現在日本で使われている英語学習方法や他のシステムはこのレベルより路線が外れています。 ネイティブの先生に習った生徒が先生になり、その先生が又、次に生徒に教えたとします。 その3代のレベルを比較すると段差があり何年学習してもネイティブの先生みたいには誰がやってもなれないのが殆んどです。 一方、日本語を学習する場合は先生から生徒へと受け継がれ次の世代の先生が育っています。最初から先生、生徒の発音が合うことが必須ですがここにヒントがあります。

言語が他の動物より人類を進化させた原因だと言われています。 また、人類の中でも言語発達の度合が生き残る要因になったとされています。 言語は人類が長い年月を掛けて、人から人へと受け継がれ蓄積した文化、知識の全てであります。 ハミングバードはこのように言語の大切さが分かる人へ発音習得法を捧げるものです。

あまり真剣な雑談になったような気がします。 嗜好を少し変えてみましょう。

学習効率
この分野で効率での有名な試験英語専門家は日本在住の遠藤尚雄先生です。何事も効率よくやるのが必要であります。遠藤先生も発音の大切さを念頭に独学を中心に方法論を展開されています。 www.pasocon-eikaiwa.com いつでも彼独特のバイタリティには私も感心していますが質の面があまり感心しません。

私の方の効率では語学学習の基礎は忘れないこと、忘れないようなするためにはどうすれば良いかということを念頭に考えています。 なぜなら、単語を一つ覚えても来月、来年になれば忘れてしまうようでは積み上げが効きません。 これこそ学習効率が良くないのです。 そして、音声を正確にその言語に合わせた発音で憶えたものは忘れ難いことを発見したのです。 きれいな発音は格好が良いだけでなく、もっと効率が良いのです。 ここに語学学習の隠れたヒントがあります。

発音よりも文法や単語数が大切という議論
この議論を持ち出すのは決まって発音が悪い人で発音が上手くできない劣等感からきたものです。英語を話すことが前提であれば、発音が第一で、単語、文法、そして全体の話し方です。発音がきれいになったら、こういう議論を持ちかけて来る人はいません。発音がきれいになった生徒さんは環境があれば自然に英語全体もレベルアップしています。ネイティブたちも子供のころ発音から始め徐々に英語を学び使えるようにして来たのです。日本人が英語をもう少し話せるようになればこういう見解や虚像の学習法は淘汰されてくるでしょう。

日本人の現状
要するに発音はいい加減で良く、テストの点数、就職、金儲けができたら良いという考えの人です。そういう人達もいても良いのですが英語を話すことは難しく読み書きも一生かかっても完全にはならないのです。やがて使わないと単語も忘れて相当努力、投資、時間もかけたのにやっぱり英語は奥深く難しい。その結果やはり日本人は英語が難しいと言うのが一般定説になっています。この問題の根本は発音にあると思いませんか? また日本では英語、発音学習にも流行があり”ハミングバードはもう古いよ”という人がいます。毎年次々に新しい英語学習法、教材等が紹介されています。 そして2,3年すると売れ筋の教材も姿を消しどんどん忘れられて行く、成果は?と言うと殆どないですね。英語発音が変わったわけではなく効果がある学習法は何時までも有効なのです。

日本人の発音教師(Facilitator)誕生のお話
ハミングバードが1980年後半スタートした頃はネイティブ・スピーカが発音を教えていました。出来栄えは生徒さんに依ってバラバラです。 感覚が良い人だけが上手くなっていました。もちろん生徒さんの取り組み方や練習量などが影響しています。 それよりもっと重大なことは最初から生徒さんが自分の発音がネイティブ並みに決してならないと思い込んでいたことです。 また、ネイティブの先生も同じ考えであることが分かりました。 この環境では何年経っても発音がネイティブ並みには必然的にならないことが分かったのです。 既存の考えではここを突破できませんでした。 
その間、私が日本へ年に何回か仕事で出掛けるのを利用して日本で知り合った英語に興味のある渡嘉敷さんという女性にハミングバード方法を教えることにしたのです。”貴方の英語発音が完璧になるにはそれを誰かに教えることだ”と私が宣言したのです。 相当無理な考えでしたが、それを素直に受けて彼女は頑張り、お友達などを集めてクラスを開き教えられるようになったのです。 日本人の先生から生徒へ、その生徒が先生になってやれる現在のシステム(Facilitator)の原型が誕生したのです。 彼女がFacilitatorの第一号です。 何事も一番初めにやるのは難しいのもで、草の根時代に貢献して頂いた人々に感謝しています。 さて、話はロスアンジェルスのハミングバード校へ戻ります。日本人のFacilitatorが可能なことは渡嘉敷さんが実証したのですが目ぼしい生徒さんに発音の先生になりませんかと誘い掛けても恐れ多くもその分野は勘弁してくださいという人ばかりでなかなか育てる相手が見つかりませんでした。 そのうちに候補に挙がったのが太田さんという女性で日本で英語の先生の経験がある方です。 彼女が第2号のFacilitatorでした。最初彼女は半信半疑でしたが時が経つに連れて教え方がもともと英語の先生ですから上手くなって自信も出てきて効果が出るようになりました。 生徒さんのレベルをテストしてみると均一して伸びが見られ効果が実証されました。 ここまで来たら、次からのFacilitatorは第1、第2に比べ簡単でした。 それぞれのFacilitatorには個性があり本当にこういう生徒さんを先生に育てられるかなーと思った時もありました。 そういう逆境の中、一人ずつFacilitatorが育って行ったのです。 Facilitatorの試験をやってみるとなかなかパスできません。 何回か挑戦するうちに涙ぐんだりする人もいました。 当然今まで自分も到達したことのない限界地点に来ていますからもう諦めようか?自分にはできないのではないか?などと悩みます。 そういう壁を乗り越えて見事Facilitator試験に合格したのです。 その後ハミングバード方式も年々改良などを積み上げながら20年たちFacilitatorの質も効率も向上し現在に至っています。 それまでは普通の日本人が発音を教え、完璧な英語音声に出来る術はありませんでした。 Facilitator全員の方々はこういう経緯を踏まえ自分よりも少しでも良い生徒を送り出すように努力してください。

発音の教師(Facilitator)の役割
発音を教えることは2段階に考える必要があります。先ずはすべての音を口を大げさに動かして創り出してくる。英語と日本語の発音は似てるような所もありますが正確には完全に同じものは一つもありません。もし同じものがあると思っている人がいればその人は発音が完全ではありません。先ずはアルファベットをきれいに発音できるところを通過しなければなりません。それから限られた数の単語、簡単な文章。ここまでが第一段階です。この段階ではハミングバードで育った教師が一番最適です。ネイティブはこの辺りを教えることができません。理由は技能やノーハウがないのと、忍耐力と自己体験がありません。次の第2段階では発音の質を落とさないで速く自然に言えるようにします。口の動きも大げさから自然に緩めてきます。この段階ではハミングバードの方式通りに口が動く英語をきれいに話す先生が必要です。その後に一般にいうネイティブの英語の先生が会話や内容を有効的に教えることができます。

発音はネイティブと環境だけでは習えない
ロスアンゼルス校ではご主人がアメリカ人でも発音を習いにクラスに来る人がいます。何年も一緒に住んで英語の生活をしているのに発音が上達せず困ったあげくハミングバードの発音を習いに来る人達です。 ご主人にも協力してもらい本人は相当発音には努力していました。 しかし、結果が出ないのでご主人を連れて見に来たのでが、ハミングバード方式で本当に出来るのか猜疑心満々です。それに費用も掛かることだし、ご主人の承諾を得るのも簡単ではありません。そういう過程、状況を経てクラスを受けに来ています。状況がお解かりでしょう。 もしこの生徒さんの発音が良くならなかったらクレイム問題になりかねません。ハミングバードはこの20年こういう緊迫、切実な環境で育って来たのです。他の学習法ではこのような実質的な要求に耐える事ができないでしょう。ネイティブの先生が教えられないことをハミングバードのFacilitatorは自分の体験から教えているのです。

他の英語発音習得システム
最近のWEBなどで検索して見ましても英語発音の分野ではハミングバード方式が先頭に立っています。又遠藤尚雄先生のようなハミングバードを取り入れたシステムも販売されています。 その他、ハミングバードを真似たシステムなども出回り始めていますし、ハミングバードの元Facilitator(教師)が始めた学校も数ヶ所あります。これはすべてハミングバード方式の有効性が認められ普及し始めたからです。 要するに発音を耳からでなく目で見て口の形、動きを合わせ音を習得する方法が主流になって来たことです。 ハミングバード方式以外ではSugis-english.comやザ・シングルス、UDA式30音なども競合し英語発音市場を拡大し合って貢献しています。 一方どの業界でも同じですがあまり効果がないのに過大宣伝で商売を続けている企業もいます。例えば1000時間テープを聞いていたら発音が上手になったとか?、勉強しなくともこの機材を購入すれば眠っている間にネイティブの英語がすぐ聞き取れるなどといった調子の良いものです。 こういう宣伝に乗って購入し結果はやはり駄目だと後で気付かれた人が多いのでしょう。 それとも、やはり私には英語は無理だと思われたかもしれません。 こういうタイプの企業は英語業界を食い物にしながら商売をしていると言ってもよいでしょう。

なかなか耳にしない事実
これはアメリカへ志をもって最近来られた方、 これから渡米しようと思われている方には耳よりの情報です。 先ず日本では未だにアメリカ生活を1年ぐらいすれば英語はベラベラ、自然にできるようになると信じている人達が大半です。 こちらに来て1年後、それは全くの寓話であることに気付きます。 在米3年位である程度話せるようにならないと後はもっと難しい、と言った人もいます。 これは大まか当たりです。 もう10年もいるとその後は何年住んでも同じです。 渡米した年齢も関係します。 8〜10才までの童年で来た人たちは、10年後にはアメリカ育ちとあまり変わらなく育っています。 日本語ができなくなった人もいます。 10代で来た人の10年後ではアメリカ育ちに比べ英語が弱く、まともには言葉では競争できません。 その分、日本語が何とか話せますが日本で育ったようなレベルではなく特に読み書きができません。 よく言えば両方できるのですが、悪く言えば両方とも弱いのです。 20歳以上で来た大人は最初の3年位でどこまでできるようになるかが相当左右しています。後は何十年住んでいても基本的には上達があまり見られません。 当然、英語の環境で生活している人の方が慣れています。 しかし、 あくまで発音は日本人、聞き取りにも相当問題があります。 L, Rの聞き取りテストを実施してみますと明らかです。 Schwa(あいまい母音)などの聞き取りはもっと落ちます。 アメリカ生活でこの発音ができないのが大障害になっています。 人にはあまり話したくない体験や苦労話もあるでしょう。 こちらアメリカには過去50年間で数万に及ぶ日本人が移住してきています。 その中でも若い日本女性が国際結婚をし渡米してきた人達が多く含まれていました。 自分の身をもって日米の掛け橋となり貢献したのです。 何十年も英語環境で生きてきた彼女達の英語達成度を見れば、これからの人達が習うものがあります。 何万時間と英語生活の中にいても単なる願望、努力、環境だけでは英語は完璧にならない事です。 しかし、その子供達はネイティブ同様に英語ができるようになっています。 このように発音の問題が最初から最後まで影響しているのです。 

脳内音声
頭で何かを考えている時は脳内では音声ベースでストーリが展開しているのに気付いたことがありますか?
口からは声として出てきませんが、脳内で独り言を展開させています。 もちろん日本人は日本語のカタカナ音で展開させています。 それは自分が発声できる音声です。 ハミングバードでは徐々に日本語音声は使わず、別の新しい音声セットを創り出す作業を行います。 その音声で英語を展開させることができるようになり、やがては日本語とは1音として交わらなくなります。 2つの独立した脳内音声が展開できるようになるのです。 ここにハミングバードで言う完全バイリンガルが出来上がります。 日本語を話すときは全く日本語音声で、英語を話すときは全く英語音声であたかも別人のごとく声の質も違ってきます。 このように英語脳への切り替えができるようになります。

Facilitatorへのメッセージ
英語の発音を多くの生徒さんに教え習得していくのを見て満足します。 特に自分の教えた生徒が優秀であればなおさら思いを入れます。 その生徒さんも発音が上手くなったことで自信ができ英語だけではなく人生が変わるようになります。 今度は自分にも跳ね返って来ます。 自分も英語をきれいに話せるようになりたいと願望が強くなります。 第1段階のFacilitatorとしては英語をきれいに話せることは必須条件には入れてありません。 発音が完璧になる所までを教えることができる事までです。 しかし、当然自分自身がきれいに英語を話すようになるともっと全体を観て第2段階が教えられるようになります。 それには英語脳の確立が要求されます。 発音が出来上がれば次は朗読です。 易しいテキストを毎日朗読してみましょう。 正確なSchwaベースの音声から脱線せずに抑揚なども入れて朗読できるようにします。ハミングバードのSound Focus, Video Conversationなどが非常に役に立ちます。 毎日20分ぐらいが一番良い程度です。 あまり長くやると飽きてしまい逆効果です。 なるべく間を空けないで毎日やるようにしましょう。 英語はSchwaベースの音声ですから日本語とは音質を全く別にします。 録音して客観的に自分の音声を聞いて見ましょう。 その朗読が英語を話す人のようになると会話にも入れて来れるようになります。Facilitatorは自分の実体験を教える教師です。貴方自身の思いや努力は生徒さん達に必ず受け継がれて大きな可能性を与える重要な役割を担っています。頑張ってください。


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